NPRの記事からカフスボタンのちょっとイイはなし

最近はSNSで「今日は〇〇の日!」っていうのをよく見かけますが
9月23日は日本では「カフスボタンの日」だそうです。
コトバンクによるとカフスボタンの専門店「カフスショップ」(九段下)が制定したそう。

ということで、先日、NPRのコラムだった、カフスボタンにまつわるちょっと素敵な小噺を紹介させてください。

アメリカ人ジャーナリスト、スコット・サイモンさんの書かれた、ご両親のカフスボタンのお話です。

スコット・サイモンさんの手元にある、プラスチックの象のカフスボタン。
お母さんが、お父さんにあげたバレンタインのプレゼントでした。

その時二人はすでに離婚して6年経っていましたが、子供の卒業式やクリスマスの食事会などは家族で集まり
その都度、お父さんはこの象のカフスボタンをしていたそうです。

両親の別れた理由は父親のアルコールにまつわる問題から。
「仕事ついても続かない、約束を守れない父親を見続けたら、息子が父親を尊敬できなくなってしまう」ことが離婚理由の一つだったということをスコットさんが聞かされたのは
スコットさんご自身が結婚されて子供を持つようになったからだったそうです。

カフスボタンをプレゼントされた4年後、48歳で父親は亡くなりました。

母親と遺品の整理をしていると、タバコケースから象のカフスボタンが出てきたそう。
お父さんは一日何度も、タバコを取り出すたびにカフスボタンも見ていたことでしょう。

今、カフスボタンは、添い遂げなかったけれども息子のことを守り続けた一組の男女の物語の象徴としてサイモンさんが所有しているそうです。

Opinion: My father’s Valentine’s Day cufflinks NPR 2022年2月12日

目次