ピアスいろいろ:ステータスシンボルから反抗の象徴まで

ヨハネス・フェルメール (1632–1675), 真珠の耳飾りの少女, パブリックドメイン、Wikimedia Commons

せっかくピアスのブログをつけはじめたので、ピアスの歴史を見てみました。

人間がアクセサリーで身体を飾った歴史は古く、耳に穴を開けて着用するピアスも、紀元前3000年の王室のお墓からも発掘されているそうです。

ギリシャ・アクロティリの紀元前17世紀の壁画 パブリックドメイン Wikimedia Commons

エジプトの王族にとっては富の象徴だった一方、古代ローマでは奴隷がつける装飾品でした。

13世紀にカソリック教会でピアスが禁止されるようになると
キリスト教の国々でピアスの着用をしたのは盗賊や海賊。

ハワード・パイル、「ウィリアム・キャプテン・キッド」パブリックドメイン Wikimedia Commons

海上での危険な航海暮らしをする海賊にとってピアスは魔除けであると同時に
もし死んでしまったときは埋葬をしてくれる人に支払うお礼の意味もあったとか。

16世紀以降、教会の影響力が少し揺らいでくると人々の間でのピアスに対する嫌悪感も消えていき、再びピアス着用が普通になります。

ジョン・テイラー、シェークスピアの肖像画と言われている絵画、パブリックドメイン Wikimedia Commons

おしゃれとしてのピアスのほか、戦争で父親を失った男児は片耳に
また家族で一人っ子は両耳にピアスを開けることで家の名前を継ぐ跡取りを意味し、兵役を免除されたそうです。

その後も流行と衰退を繰り返しつつ、耳だけでなくボディーピアスなどもできて今に至ります。

最近では耳に穴を開けなくても、昔のクリップピアスみたいに痛くならないイヤリングや
穴をあけていなくてもピアスのように見えるノンホールピアスも種類がたくさんあって
顔周りを飾れる方法が増えました。

長い歴史を持つピアスはデザインも豊富で、どんな性別にもどんなファッションにも合う一品があるはず。
個性のアピールとしてもぜひ楽しみましょう♪

最後になりますが、こちらブログやインスタグラムのは「イヤリンク」と申します。
イヤリング/ピアスの英語「イヤリング」とカフスボタンを意味する「カフリンクス」を組み合わせた造語です。
出来上がりましたピアス、「イヤリンクス」はインスタグラムに投稿しています。

お付き合いありがとうございました。

参考文献
The Origin of Wearing Earrings Cuttings
The history of earrings Readers Digest 11 May 2021

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